夢と魔法の相場

ロンドンアニマルは、東京高値を超えて
上値を追い始めた。

ここのところのロンドン勢は下手くそである。

東京ニワトリに追随し、東京勢にいい逃げ場を提供した後に、
NY勢に刈られている。

昨日も、東京高値こそ届かなかったが
高値近辺まで持ち上げたことで、
含み損にさらされていた東京勢が逃げられるきっかけを提供した。

現在、ロンドン勢に比べ、東京勢の成果はまずまずであろう。

もともと東京勢はトレンドなど追わないので
ロンドンアニマルが上を追ってくれれば、
やれやれの利食いをとっととかけて逃げていく。

悲惨なのはロンドンアニマルである
こいつらは、ちまちましたレンジディールなど行わないし
大玉で順張り方向を狙っていく。

で、いまはドル買いが全力ですか、
という話である。

いずれにしても
東京、ロンドンとも、
米勢が作り上げた、トランプ相場という
魔法にかかってしまい、いまやドル買いしかできない。

以前にもちらりと述べたが
少し前まではドル売りをばかりをして
それをことごとくNY勢に粉砕されてきたが
いまはそれとは逆の動きになっている。

ドルの下落がより確定するまで
少なくとも東京、ロンドンはこの夢からは覚めそうもない。

夢と魔法を作り上げることにまんまと成功したNY勢は
東京他、皆がドル買いに熱狂している裏で
しこしことドルを売っている(ように見える)。

世界がこの夢から目覚め
東京、ロンドンが明確なドル売りに走りはじめたときになり
またNY勢は裏からしこしことドル買いをはじめるのかもしれない。

熱狂にさらされているかどうかは
世のアナライザーが
ドル高ドル高、株高株高、
と叫びだしたときがまずシグナルで、
テレビや雑誌までがそれを語り出したときがピークとなる。

また逆に株の危機、だとか円高不況
などと上記の者が騒ぎ出したときもまた、ピーク。

ただ、これらカナリアアナライザーと
ポピュリズムTV・雑誌が騒ぎ出すときは
とっくに、相場が相当になってきた後なので

ドル円で言えば、100円に近づくくらいまでは
そういうことはないだろう。

その意味で、世間がドル高と騒いでいる間に
相場はかなりのところに進んでしまうことになる。

いまロンドンアニマルが下手くそ
ということは、彼らはトレンドメイカーにはなりえない
ということである。

ということで、東京はもちろん
ロンドンアニマルについても、
順張りでついていくことはできず、
本日は、またしてもショート。

短期的にはアップトレンド、
個人的なトレードシグナル的にも買いを示しまくっているため

いまショートを入れることは
個人的なトレードルールからしたら、
値頃感のみで動く、暴挙のようなものである。

ただ、今週はことごとく負けており
自信のトレードルールもうまくワークしていない。

となれば、現下、自分のトレードルールが買いならば
あえて売りをいれてみようと思う。

こうでもしないと、やってられない
というほどに、今週の成果はさんざんである。

□ポジション
USD/JPY S 112.383