ドル売りであっているのに、ある意味、負け

本日は、ドル円は下落。

がっちがちのドル売りのシフトで挑んだのだから
さぞ勝てたであろう、と思うと…

しょぼ勝ち、といった感じである。
相場観が合っていて、そんな結果では
ある意味で、負け、のようなものである。

やはりリズムがあっていないときは、
なにをやってもだめである。

週末のドル円ショートは、なんとか奏功した。

週末のダウの上昇からひけにもかかわらず
日経平均が下落し、

再び114円を割れて下落。

ショートポジションは順次閉じていき。

わずかのポジションを残し、
100pipsほどの利益を取って、113.50アンダーであらかた決済した。

ここからである。

いつも途中まではよいのだ。

15時あたり、

15時まで一方的な東京勢の下落と
欧州あたりからの反発に嫌な予感はしていた。

嫌な予感ほどよく当たるもので
欧州、ロンドンからやや上昇を見せてきたドル円である。

ここまでで、すでに1円以上も下げていたことから
いったんの調整もあるとは思いつつ
トランプ相場の逆流であるならば
日通し、2円3円は下落してもやりすぎではない、
と思い、

戻り売りを何度かかけるも
じりじりとした買い戻しは継続し、
113.70アッパーで、結局、ホールドのショートも含めて
すべて損切り
一端、ショートポジションはスクエアとなった。

東京勢のみであまりのも一方的な下落を演じてくれば
ロンドンアニマルなどは、
その溜まったショートを狙いにくるのだな、と…

あらためて、このクズどもらの生態に思いをはせつつ

20:30

ふたたび頭が垂れてきた。

金曜も、ドル円が結局下落したにもかかわらず
ロンドンアニマルの上への陽動によって
買い目線にされて、以後、突き落とされた。

本日は、同じ轍は踏まない気持ちで
売り目線しかおかず、

ということで、
本日も金曜の繰り返しとみて
20:30あたりから、あらためてドル円ショート。
113.78あたりからのショートは
113.40あたりで利食い

次に戻りを待ちつつも、
113ミドルあたりで
スケベロングを入れる。

これが113.60アッパーまで戻し,利食い

ここまではほぼ順調であったが

次から怪しくなってきた。

NYでよくあるボラタイルな変動である。

113.36の安値を更新した後、
ちょっとリバウンド気味となってきていた。

こういうリバウンドはたいていダマシになるのだが

ダマしでないなら反騰と、ロングをしてしまう。

しかし、これがやっぱりのダマし。

それが113.30割れの安値を更新し
ロングだったおかげで損切り

そこからやはり戻り売りに切り替えると

113.60あたりからのショートが113.85あたりまで
高値を更新してしまい
このショートも損切り

NY時間はドル円が平気で数十pipsレベルで上下動する。

こんなときは、とにかく勝てないことが多い。

しばらく様子見で、ついにはドル円はどどかっと、114円を超えてきて
114.08あたりまで

ここまでやるかこいつらは…という感じだが、

ここから押したところで114円あたりでショート。

これは大きく下に伸び、113.30を再び割れたところで利食い

ここは70pipsあまりも利が取れた。

ここからさらにちょっとおかしくなってきた。

それから、やたら113円を守るドル円

こちらも、焦れてきて、今夜のところは113円を割れそうもないと考え、
113アッパーでロングすると

これが一気にズドンと113円を割れてきた。

やばい!
と思い、113割れからすぐにドテンショートすると

いきなり113.20アッパーまで担がれ損切り

その後、また112.95あたりまで下落。

こういうブレイクアウトは初動でプルバックがほぼ起こるため、
それを待ってからショートすべきだった…。

切られた瞬間のドテン飛び乗りは、
プルバックで一気に持って行かれることが多く
往復ビンタになることが多い。

飛び乗り禁止、と常に自分に言い聞かせていながら、
やばい!
という感情が飛び乗りを促してしまう。

やばい! という感情で動くこと自体が、

やばい!!!

のである。

もはやこのあたりから、またもわけわからなくなり

ふたたび113を越えたところで、またもスケベロング。

これが113.20アッパーまで再び戻ってきたことから
ホールドしていると、

そこから一気に112.75あたりまで押し戻され損切り

自分は完全に売り目線であるにもかかわらず、

先週の負けの焦りから

小さな動きでロングでもショートでも取ろうとしたことで
ロング時には本来の下落にやられ

焦って飛び乗り、今度は戻しに刈られ
と、一進一退ならぬ
一進二退、のような感じで
NY時間以降に、じりじり利益を削られていき
現在に至るという感じである。

とかなんとかいっている間に

ドル円は、112.75、次いで112.77と、
5分足ベースでダブルボトムを作ってしまった。

となれば当然、ネックラインを抜けてくれば
一旦は上に跳ね気味となるわけで

このチャートパターンにおけるネックラインは112.99あたりにあったため

ドル円はそれをぬけてから113.23あたりまで跳ねた。

ちょうどほぼターゲットあたりである。

ネックラインからの値幅で行けば
上値は113.25アンダーあたりまで跳ねてもいいのだが

113.23あたりには、超短期レベルでの戻り高値が位置しており
ちょっとした抵抗にはなっているし
十分にターゲット到達、といっていいような状況である。

で、ここからまたドル円が反騰しはじめるか
となると、ちょっと怪しいと思っている。

以前にも述べたことがあるが、
ダブルトップやダブルボトムは

本来のトレンド方向のカウンターとして発生した場合は
有効に作用しやすいが
逆の場合はダマシとなりやすい。

つまり下落トレンド時にはダブルトップが有効に作用しやすく
ダブルボトムはダマシになりやすい。

逆に上昇トレンド時にはダブルボトムが有効に作用しやすく
ダブルトップはダマシとなりやすい。

と、個人的には思っている。

その理由として考えられるのは

下落トレンド時のダブルボトムや、
上昇トレンド時のダブルトップ

要するに逆張りの状態、だからである。

トレンドの完全な転換はテクニカルで起こるというよりも
ファンダメンタルズから起こるものである。

その意味で、下げトレンド時においては
チャートパターンのダブルボトム、といったことくらいでは
トレンドの転換はそうそう起こせないものである。

もちろん、超短期的なレベルでは小さくトレンドの転換は
起こったりもするが、超短期という意味では
そのトレンドもまたすぐに転換する。

ということで、現時点では
113.21あたりでのドル円ショート、という状況である。

ここから大きな揺り戻しがきてしまえば
これはとりあえず損切りでスクエアとなる。

そして、本日も負けが確定、ということになる。
本日の収支的には、ここで切られても微益は確保し、負けではないが、
こういう日すらしょぼ勝ち、という段階で、
我ながら下手くそすぎるし、負け同然である。

日足陰線で、下落がはっきりしているドル円
しかもばりばり売り目線で戦っておきながらも
結局、ほとんど勝てない、というへっぽこっぷりは、
やはり自身の下手くそさもあるが、
先週末から狂ったリズムが、
いまだ合っていないのだろう。

本日は、さすがに売りや買いをころころと転換しすぎた。

途中から主要なトレンド方向がどちらかもわからなくなってきて、わけがわからなくなってきたほどでらう

やはり売り目線の場合は戻りをしっかり待って
売りオンリーでやらねばならないのだろうか。

とはいえ、そういときに限ってレンジでチャートが動いてしまうと、突っ込んで売ってやられ、
突っ込んで売ってやられ、と連戦連敗となる。

どれだけやって、為替相場はこれといった正解がない。

まあ、それがあれば皆が同じ必勝法を使うことになるので、
相場は上下に移動することもないし
全員が億万長者であろうから、無理な話ではある。

売りも買いも信じている者がそれぞれいて、それぞれが自らの優位性に賭けて、
リスクと同時にトレードしているからこそ、相場は上にも下にも行くのである。

ところで、週末のニュースをいろいろと見たが

今週は、あらゆるアナリストがドル高を見立てていた。

というか、今週どころか
トランプ大統領の就任を終え
今後はドル高がより加速する、といったような見立てが
やり手のアナリストのコンセンサス
というような状況である。

101円から118円までの常軌を逸した上昇を経て、
なおもさらなるドル高を見立てるとは、
どれだけ強欲なのか、と、あきれてしまう。

今後、米国は利上げを続けていく。
日本は緩和を継続する。

日米の金利差が、ドルの買いを助長し
ドルは、120円、125円、場合によっては130円と
上昇するのが鉄板、というのが、いまのアナライズの基本のようである。

ただ、そんなことよりも
そろそろきているのではなかろうか。

ドル買いのどピークである。


テレビも新聞も雑誌も
いまやトランプ相場わっしょいで、

ドル売りで戦うなどもってのほか。

猫も杓子もドル買いである。

我が国の個人投資家
慣れない円買いを続けながらも結局は粉砕され続けるなか

ここまで各所でドル買いが煽られると

いまやいつもの得意技(?)
円売りドル買いに転向しているように思える。

たしかに、いろいろなアナライジングに目を通すと
今後の継続なドル買いに説得力があるように思える。

しかし、こうした分析はつねに相場結果の後追いで
事が起こった後に、いかようにでももっともらしい説明はできる。

円高、円安、どちらの方向にせよ

その理由を“プロ”は、それぞれにいかようにでもあげることが
できるのである。

たとえば、本日のドル円の下落
その大きな原因は、トランプ大統領
TPP離脱の大統領令とやらに署名したからとかなんとかで
TPP離脱で保護貿易が加速でドル売り、だそうである。

…というか、この手の話は
トランプが当選したときからいわれている話である。

TPPが原因ならば、なぜトランプ相場でドルが上昇したのだ、という話である。

TPP云々は、トランプが当選する前から話に出ていたし
ヒラリーすらも離脱をにおわせていた。

とにかく、なんでもありである…。

そもそもトランプ当選前に
現在のようなドル高をびしっと見立てていたアナリストが
どれだけいるか。
ほとんどの人が、トランプ当選後は急速な円高が進むとあおり
それにのせられた多くの円買い勢を
地獄に叩き落としたではないか。

米国の金利上昇でドルが買われる
というロジックはわからなくはない。

ただし、それはドル円が20円近くも急速に上昇した段となっては
説得力にかけるように思う。

これは米債の利回りも急上昇しており
現在の利回りとの整合性から見れば云々…
という話もあろう。

というか、そもそもこの債権利回りの上昇すら
速度的な意味では異常なレベルとは言えないだろうか。

債権利回り、株価、ドル

これらがそもそも健全な位置にいるのか
というのをもう一度考えてみた方がいいように思う。

トランプ共和党をみて
過去の歴史から、共和党=ドル高
と見立てる人もいる。

しかし、トランプはそもそも初の政治経験のない大統領で
過去の歴史はそれほど参照にはならないように思う。

ともかく、
いま起こっているトランプ相場とやらは
あらゆることが、異例かつ異質で
過去の現象や、あらゆるセオリーからは逸脱している事態であるように思える。

普通、ドル円が101円から118円までも上昇すれば
あらゆるレジスタンスは突破され
トレンドはほぼ完全に転換するのが普通で
あらゆる節目がサポートとなり
以後はアップトレンド継続で
あらゆる下落は押し目買いの契機、というような話である。

しかし、この上昇がまっとうな上昇であるならば
という話である。

現在のドル高がトランプ大統領誕生を口実にした
実は、なんら裏付けや根拠のない
投機的なドル買いや、債権の売り、株の買い
であるとするなら、

ユーロドルの大きなアップトレンドラインを割っての
今後のパリティを目指しての加速
というのも俄然怪しくなってくる。

トランプ相場の急激(?)なドル買いは
もちろんドルストレート通貨にも派生しており

ユーロドルなども相対のドルが急激に買われた結果
急激に下落していった。

この下落がもとより怪しい投機的なドル買いの結果であるとするなら、

ユーロドルは、投機的に下に押し下げられ
その結果として超長期トレンドラインを割っただけで
実際には、今後のユーロドルはパリティどころか
大いに上昇していく、という可能性すらある。

ドル円が100円をアベノミクスの半値戻しとして
上昇するというのはまあいいとする。

しかし、たったの2ヶ月あまりで101円から118円というのは
さすがにやりすぎではないか。

トランプがあろうがなかろうが
ドル円は上昇する運命にあったとして

トランプ相場でないなかで昨年末の
ドル円の上昇が110円あたりまで、しかもしも進まなかったしたならば、

ユーロドルは、超長期アップトレンドラインを割っていることはない。

ドル円の120円が怪しくなってきているとともに

ユーロドルのパリティもまた怪しくなっているように思う。


□ポジション
USD/JPY S 113.216