1分足にはドラマがある

本日も個人的には売り主体の目線。

昨夜の113.10からのドル円のショートや、
1.0690あたりのユーロドルのロングは

東京市場であっさりと損切りされて、スクエアとなっていた。

今朝方にドル円については、112.60あたりで利食い
さらにポジションを縮小していたが
それらはすべて上に切られてしまった。

刈り上げたのは、いつもの
狂気の(?)ドル買い信者、東京勢。

まあ、軽めのポジションなので傷は軽い。

基本、113.60あたりを越えない限り
昨夜NYが売り浴びせて完成した
強烈な下落シグナルは消滅しない。

東京勢は相変わらず、瞳孔を全開に開いて
ドル円ロングだとはしゃいで上がっていく。

最初こそ、9時代は警戒してドル売りから入ったものの
シドニー時間につけた、順張りブースト安値
112ミドルアッパーを割れないとみるや
10時からは一気に陽線を作ってのはしゃぎ上げ

日経平均は100円も上昇していないが
マイナスでない=ドル買い円売り!
というような、脊髄反射トレードで買いを重ねていき

実需も投機もわっしょいわっしょいとはしゃいでドルを買う。

ただ、はしゃいで上げてはみたものの
NY勢の戻り高値をにらんでのフリーズ
そこからは、いつものレンジプレイ。

ただし、ここから売りに転じた
東京勢を刈りに走るロンドンアニマル。

たしかにNY勢の高値は怖いにしても
東京勢がつけあ、113.30アッパーから
NY勢の高値まではまだ20pips以上値幅がある。

ということで(?)
ドル円を買い上げ東京高値は抜けて、113.45あたりまで。

しかし、こいつらもNY高値を意識してか、失速。

本日は、まずはこのあたりからショートで参入した。

113.40アンダーでショートしたドル円
比較的上手く取れ、113.10アンダーまで進む。

ここで売り乗せや利食いをしながら売り下がっていったが

113.10アンダーからの戻りでやられた。

このあたりから戻ってきたドル円に戻り売りを講じたが
ことごとく粉砕され
結局、ドル円は113.36まで
一気に20pips以上上昇した。

そこからふたたび頭打ちとなり、113.22あたりまで
ここを押し目とみた連中がもう一度買い
次は113.33あたりまで。

掲題の1分足のドラマとはここからである。

113.33あたりまで伸びたドル円
分足レベルで113.29あたりにわずか落ちた後

1分足のレベルであるが、瞬間小さな窓を開けて
上に伸び、113.33をわず、わずかコンマ数pips更新してきた。

これは戻り高値の113.36と113.33を結んだ
切り下げラインを更新させることでの上昇を企んだが
フォロースルーがなく、瞬間で下がり買い豚が取り残される
というパターンである。

こういう分足レベルで窓を開けてすらも
より高いところを買ってくる動きは
ときどきあるパターンなのだが、
損切りやフォロースルーを狙って
たいがい高いところでもさらに買い上げようとする
欧米勢がよくやるパターンである。

このど高め買いは、そこに損切りがあったり
フォロースルーが多くあればうまくいくもともあるが
たいていはうまく行かない。

なぜ窓空きで瞬間的に上げて瞬間的に下げるのか
という現象が起こるのか、ということを推察してみると

この仕掛けを講じている連中が
ほんの一部しかいないからである。

もしかすると、たった1社のヘッジファンドや銀行だけが
やっていることかもしれない。

窓を開けて上に跳ねることはよくあるが
これが強烈な買い圧力があらゆるところからなされている場合
そんな瞬間的に下げるということはなく、
ぐ、ぐ、ぐ、と上をとりあえずは追うか
しばらくはそのレートでふんばるはずである。

それが瞬間的に叩き落とされている段階で
わずかのグリードが仕掛けを講じたが
それをやったのは、そいつだけで
速攻でそれが否定された、ということである。

そうなれば、ほぼ単独で仕掛けた輩は
単独で含み損を抱えることとなる。

殺し合いの相場において、
こういう輩を徹底して叩くのが、またクズの所行で
この期を逃さないベア筋が売ってくるのである。

単独でより高値をかってそれでど高め取り残され
そこから落とされ場合によっては損切り
18時半頃にはそうした流れがあったように思う。

1分足を見ていると、グリードどもの息吹というか
さまざまなドラマが見られる。

という話はともかくとして、
こちらは113.30アッパーからあらためてショート。

一部、113.15あたりで利食いできたが
113.09の安値をサポートとみた連中の押し目買いが入り
またも損切り

その後は、結局、113.36を再び抜いて
113.ミドルアッパーまで伸びて高値を更新した。

かなり強引な上げで
いつ息切れしてもおかしくないレベルでの上昇である。

本日は、昨日のドル売り相場とは打って変わった猫の目相場のような
ドル買いである。

いまロンドンアニマル勢は、日通し高値を抜きにきたが
好きに進めばよい。

113.60あたりを上抜けない限り
現在のドル円の下げ圧力の消滅は困難である。

ということで、再々再度
ドル円を113円ミドルアンダーでショート。

結局、単独(?)の窓を空けてもの買い仕掛けは
今回は奏功した形となったが、
チャートからこうしたドラマを感じ取ることも興味深い。

もしかしたら、同じ者が
買い下がり続けて、強引に買いに走ったところに
結局は、買いの提灯どもがつきあうこととなり、
高値を抜きに走ったのかもしれない。

113.14からの上昇が、あまりにも一本調子過ぎて
単独の仕業にしか見えないからである。

これはその多数の通貨ペアにも言えて
ユーロドルやポンドドルも
昨日とはうって代わっての一方方向の動きである。

いずれにしても、ロンドンアニマル勢はドル円については、
短期足レベルでのアップトレンドの形を20時前にまでに
見事に作って見せた。

30分足レベルのボリンジャーバンドをみれば
ミドルバンドの傾きは見事に上向きで
戻りの波動をきれいに示している。

ただし、それはドル円のみで
ユーロドルなどは、欧州序盤につけた安値を
いまだに更新できてはいない。

ドル円のみが
あまりにもきれいな短期上昇トレンドを形成しているのをみるにつけ、
FXで最もボリュームの大きな個人投資家
日本人をはめにきているんじゃないか、とすら思えてくる。

まあもともとの発射地点であるドル買いをかきてきたも
東京勢であるし、ドルロング勢が今後死んだところで
自業自得ではあるが…。

しかしながら昨日のロンドン時間以降、、
4時間足レベルでの下落チャネルラインのしたらラインでの攻防が延々と繰り返されている。

チャネルを下に抜き去ろうとしているのがNY勢。

チャネルのなかに押し戻そうとしているのが
東京、ロンドン勢である。

これってこれまでとは逆ではないですか。

トランプ相場において
どれだけドル売りをかけようとしても
ことごとく踏みあげてきたのは主にNY勢である。

それまでは東京や欧州ロンドンが
どれだけ必死にドルを売っても
後のNY勢がそれを全否定してきた。

そしてドル高相場が極まり
いまや猫も杓子もドル高、株高とはしゃぎはじめ
その流れに乗ろうとドル買いドル買いと
すすめようとしていてるのは、
実はいまでは東京や欧州、ロンドンで
それを否定するのがNY勢である。

そろそろこの狂ったドル高相場も終わりそうな兆しである。