もはや無茶苦茶であるが、今度こそ下落が起こりそうな気配

ドル円はついに110円を突破し、
東京時間には110円のミドルすら超えてきた。

もはや無茶苦茶である。

売買シグナルについては、ドル売り方向はすべてダマシとなり、
ドル買い方向であれば、もう十分なほどにドル買いシグナルがワークする。

ほとんど押しらしい押しも作らないドル買いは、

すでにオーバーシュートの領域でありそうに思うが、

いまだドル買いが続くことから、
もはや市場は極限状態に近いほどに、ドル買いポジションが膨れ上がっているように思う。

ただ、トランプ当選以降、
高値の更新を演じつづけながら、
これまでほとんど起こらなかった現象がついに本日発生した。

それは東京勢が東京時間に高値を更新する、という事態である。

これまでのドル円の高値更新のほとんどは、欧米勢によってなされ、
東京勢がそれを果たせたタームは11月14日のただ1日のみである。

それ以外の日の東京は、こごとくドル円を売りで逆張り
その後の欧米の高値更新に合わせて、
ロスカットの買いで、高値を更新する燃料になってきたのみである。

それが110円ミドルを超えたことで、
本日ついに東京勢が午前中から新高値をふんがー! と更新してきた。

かねてより、東京勢は最後の買い手であり、最後の売り手であると思っている。

東京すらもドル買いに走るということは、
もはやドル買いにカバーし、損切りで相場を上げていく、
ドルの売り手は、もうどこにいるのか、
という感じである。

ドル円のアップトレンドに終了の気配は、まだまだない。

しかし相場転換はどこかでひっそりと、起こり、それが加速した後になって、
はじめて、あそこが天井だった、
いまがダウントレンドだ、と語られ始めるのである。

その意味で、
東京時間に高値を更新した本日
ついに、ドル円は天井をつけた可能性が高まったと思っている。

ドル円が高値110.60あたりをつけ、
高値を更新したのが、
本日、10:55ごろ。

根拠のあやふやな期待感のみで、ここまで一方的にドルを買い続ける市場は、
もはや狂っているとしか思えないが、

今度こそ、これが一旦のど天井となり、もうこのレートには当面届かないラインになるか、

それともこれすらも更新していくか。

個人的には東京養分アノマリーすぎないが、

東京を欧米が食らっていくという、
為替のクズ構造を考えた時、

ここでドル円の売り試してみる価値はあると思い、ドル売りである。

□ポジション
USD/JPY S 110.554