そろそろドル円の売り時か

昨日のNY市場からようやく、ドル円がとりあえずの頭打ちとなった。

110円に届かず、109.70アッパーあたりでトップアウトしたドル円なれど
これで、はい天井、と値頃感でのみ相場観を語るつもりはないが

本日の東京勢を見てみると、もしかした結構深い調整が起こるのでは
と思えるような動きを、また東京が繰り広げている。

101円から109円あまりものトランプ熱狂によって上昇をし続けてドル円だが

この上昇過程で、ドル円ロングが大好きな東京勢なのに
本能的に逆張りしかできない、という行動原理によって
よりによってドル売り円買いという
この強烈なドル円の上昇過程に向かって
要はドル円ショートするという逆張りディールで
いつもながらの欧米に富を献上する養分トレード全開で

東京勢の踏みあげられてのショートの損切りロングという燃料によって、
現下のドル円の上昇をさらに助長して上昇させてきたようにみえる。

本来ならドル円買いぃぃ! とはしゃいで買いたい
円売りドル買いがメゾンデートルの東京勢ながら

ここ一週間あまりのドル円の上昇過程では

必殺、トレンド作れずのレンジディールによって
ドル円をことごとく売ろうとして、
後の欧米勢にそれをことごとく担ぎ上げられ、
ロスカットという損失のドル買いという動きによって、
ドル円をともに買っていく
東京逆指値のドルロング+欧米はおそらく新規のドルロング=ドル円上昇
というロング二重奏(東京はもちろん損失、欧米はグリードロングでどっかで利食い)が発生し
新規ロングと損切りロングの二重奏の場合の損失側には東京勢が常に立つ、というバカ丸出しのディールを
毎日のように東京時間からロンドン時間にかけて
東京勢は繰り返し続けてきた。

そしてその傷だらけになった東京勢も
ついに連続的なドル円の上昇方向で、骨の髄まで洗脳が完了してしまい
本日からは、もはやどうあってもドル円を買う、
テクニカル的な意味やファンダメンタルズ、株価なども一切無視して
とにかくドル円を買う。
どこかで、またロンドン様、米国様が助けてくれますよね
といったような、祈りに等しい楽観によって、
完全無欠のドルロング教の信徒となってしまった東京勢である。

もはや東京勢は、絶望的な損失を被るまで
ドル買い方向でしか動かない、動けない、といったような感じである。

もはや思考停止に等しい東京勢など
傷を深めていくだけなので、相場に関わるべきではないと思うが
それでも関わる東京勢は
崖から飛び降りるネズミたちレミングのように
一心不乱にドルを買っていき、そしてもしかすると本日、
また大量に死んでいく、のではないか、と思っていたりする。

そんな洗脳された東京勢だが、
本日、NYからの頭打ちからの調整で東京勢に戻ってきた後、
素直に見れば、これまで担ぎ上げられ続けたにせよ
今日こそ、東京勢がやってきたドル円ショートを打てばよさそうなものの

ドル円ショートでさんざん傷つけられたトラウマから
そんなショートなど到底行えず、

なんと、本日はドル円を買ってくるのである。

ここ一週間のドル円の8円以上もの上昇過程では
買いについて来ずに、むしろショートばかりしてきて担ぎ上げられてきた東京勢が

ようやく一息つけた、日足陰線引けの翌日になって
積極的にドル円を買ってくる。

これこそ、逆張りしかできない東京勢の生態を如実に表す
東京勢の伝統芸、養分ディールそのものの動きである。

日経は上昇はなく、むしろややマイナスの地合いながら、

その、やや!マイナスというのを、極大までポジティブにとらえてのドル円買いである。

一時は108ミドルまでニワトリショートで押したものの

それを切り返して109円30アンダーまで伸ばす。

109.05あたりのサポートが割られて以降、

ここからドル円のロングに入るには、やや時期尚早にも思えるが

このサポートを割ったのが米勢様ではなく、オセアニア時間だったからか

あくまでも従うのは米国様のみです! 

と言わんばかりの、ドル円の買いである。

そしてふたたび109円越えを窺うが、米国様の108.30は越えずに
ここからは、結局逆張り利食いショート。

しかし、108円ミドルに近づけばまたロング。

で、109円アッパーでまたショート、

と、壊れたレコードのように

108ミドルから109.30あたりを行ったり来たりするという

相変わらず為替相場にいてもいなくてもいいような、
クソのようなトレードを繰り返し続ける東京勢である。

この後、欧州ロンドンがどこを狙ってくるか、となれば

セオリー通りならば、東京勢のロングの損切り
つまりは108円ミドル割れを狙ったショートであろう。

東京勢が素直に下落を進めていれば、

欧州ロンドンが上の損切りを狙わざるを得ず、
その上は高値更新の手前に米勢様のショートの固まりもいることから
それも大きく終えず、
欧州勢は右往左往で米勢にパスするのみという相場展開も予想できたし
そのバトンを受けた米勢が、またもパワープレイを繰り出し
ついには110円超え、のようなこともあり得たかもしれないが、

東京勢がにわかロングを積み上げ続けてくれたおかげで

欧州ロンドンは素直にショートで東京勢をたたきつぶせばよいような形となってきた。

ということで、こちらはそろそろドル円のショートを入れ、
相対でユーロドルのロングを入れる。

現下、まだまだドル円の狂気のアップトレンドは否定されるにはほど遠い状況なため

こちらのドルショートは、綾狙いに近いショートである。

どこかで押し目買いの契機とされ、またドル円が上昇を見せてしまうようならば

こちらもとっとと逃げるつもりの、まったく腰の据わってないショートだが

それを見定めるのも欧州以降の時間帯となろう。

□ポジション
USD/JPY S 109.072
EUR/USD L 1.06997