ニワトリ来るか…

昨夜はノートレードだが、
今朝方見ると、昨日のドル円は一昨日の陰線を丸戻しし、さらにその高値も更新しての陽線。

日足レベルではいまだボリンジャーバンドのセンターを上回っており、方向も上向き。

米勢がここまで上げて東京に帰ってくるとなると、
いつものパターンだと、東京勢はまたコケコッコー! がお約束である。

東京勢は単細胞の昆虫以下としかこちらは思っていないので、本日の彼らは必ずはしゃいで買って来ると思う。

株価を見ると、欧州は前日比プラスながら米国はマイナス。

米株に踊らされやすいという意味で、日本株の本日の続伸は怪しいが、
もとより、いまのドル円は株価を口実にすることは減ってきており、その連動は薄い。

さらに米株下落とは言えども、その値幅は軽微で、東京時間からのグローベックスが堅調ならば、それに連動し、結局、日経平均も堅調になるかもしれない。

日経が下げたとしても、そこから踏ん張れば、ドル円はどのみちコケー! と上昇しかねないし、日経が序盤から上昇すれば、それにあわせてコケコッコー!
さすがに厳しくなりそうなのは、日経がどっかり下げた場合だが、下げたとしても、ドル円はふんばりそうで、そこから下げ止まりでも起きれば、結局、コケコッコー! になりそう。

ということで、本日の東京時間においては日経平均が大暴落でもしないかぎり、ドル円は続伸しそうな気配である。

が、現状、日経平均が大暴落する可能性は極めて低い。

その最大の理由は米大統領選挙となろう。

株の暴落も暴騰もすべてはアメリカだかユダヤかの人為的な仕掛け、というのは、巷で時々語られる、都市伝説や陰謀論のたぐいだが、

実際に米大統領選挙の時期に株価の大暴落が起こることはまずない。

では、日経平均の本日の大暴落はない、という前提で、ドル円がどこまで上昇…となるが、

すでにど天井の104.6あたりを東京が掴んでしまっているため、そこをまた超える、というのは厳しそう。

上がスカスカなら、天井掴みが東京の伝統芸なため、はしゃいで伸びもしようが、

いったんそれで火傷しているため(つっても毎度の火傷だが…)、そこまでは追わずにどこかで反落するのではないか。

そうなると、ドル円はやばくなる。

やばい、というのは、上昇しそう…ということである。

東京がどこか、たとえば104.3あたりでもよいが、そこから反転下落した場合、東京のショートの損切りがこの上に置かれることとなり、

そこがのちの欧米に刈られた場合、結局、ドル円は104.6さえこえ、さらに高値を更新、という可能性が高くなる。

上昇トレンドの場合、だいたい、こんな感じとなることが多い。

まず東京がど天井、そこから下に押されて、東京ロングが損切り、あらかた切られた後で、再度上昇、次の東京はビビりロングに恐れ、次は天井前に逆張りショート、その損切りが上に刈られて、結局、東京が最初に掴んでいた天井も抜き、ドル円は上を追っていく、その後また、東京がさらに上を追って、またど天井をつかまされる…以下繰り返し。

こういうループに入った場合、上昇トレンドは、どこかで大きなトレンド転換が起こらないかぎり、延々とこのループを繰り返しがちである。

そうなると、今後のドル円はこのまま上昇の公算が高くなる。

いやだな…しかし、仕方ない。

ということで、本日の戦略だが、まず最初の鍵は東京時間のコケコッコーである。

ここはどれだけ上昇しようが無視。

ここでのシナリオは2つある。

まず、前述の通り、104.6に届かず反落した場合、東京時間はスルーし、どこまで落ちるかを見るのが大事に思う。

欧州ロンドンが、東京を刈る可能性より米勢が高値更新する可能性の方が高いが、どこかのメドで、この東京逆張りショートは上に跳ね上げられる可能性が高くなる。

欧州が104.6更新で、米勢がさらに更新。
もしくは欧州ではそこまでの動きとはならないず、米勢が104.6を更新。

まあ、どちらにしても更新の可能性が高くなりそうである。

ドル円の1日の値幅を考えると、本日週末であることも考えれば、1円以上の上昇は難しいようにも思うが、
1円くらいならいくときはいくので、
こうなると105円越えは射程圏内となってしまう。

これがシナリオ1であるが、
もうひとつのシナリオもある。

こちらの方がこちらとしては望ましい。

このシナリオの場合、東京のニワトリっぷりが強烈となり、自らのど高めも超えて、東京時間で104.6まで突破してしまう。

こうなると、こちらも俄然やる気になる。

そうなると、今度こそ、というか、今回もまた東京がど天井を掴む、可能性が高まる。

そうなれば、今度こそドル円の戻りは大天井となり、ドル円はふたたび100円割れの下落の旅を再開してくれそうである。

そうなれば、こちらはショートの用意をしたい。

シナリオ1なら、欧州以降からロングの準備

シナリオ2なら、東京時間からでもショートの準備。いや、別にこの場合でも欧州からやっても間に合おう。無論、この場合は欧州以降でもショートの準備である。

追加シナリオとしては、
3 東京勢が104アッパー界隈でしょぼしょぼ値幅なく動き、欧州以降、ロンドンも米勢もしょぼしょぼ動く、というのもある。…週末なのでこれもありうる。

さらに
4 東京勢しょぼしょば、しかし欧州ロンドンで一気に104.6越え
5 東京勢しょぼしょぼ、欧州ロンドンもしょぼしょぼ、米勢が一気に104.6越え

というシナリオもある。

最もなさそうなのが、

6 東京しょぼしょぼ 、欧州ロンドンから下落加速
7 東京欧州ロンドンしょぼしょぼ、米勢が下落加速

というシナリオである。

個人的には最も望まないシナリオだが、トレンドという名の一方向の圧力というメカニズムを考えると、結局はシナリオ1の流れがもっともトレンドに沿った自然な流れである。

トレンドには基本2つの圧力が同時に発生する必要がある。

たとえば買いなら、積極的な買い(新規のロング)の圧力と望まない買い(ショートの損切りロング)の圧力である。

買いたい者はもちろん買いまくり、売りたい人まで無理矢理に買わされまくることで、オールロング状態となり、値は上がる。

その意味でシナリオ1がトレンド形成においては最も自然な流れとなる。

とはいえ可能性自体を上げていくと、以上のようにいくつもの可能性が出てきてはしまうが、

メインシナリオとしてはやはり1と2が強く、
もっというと、やはり1の可能性が最も高いように思えてしまう。

つまり、東京が104.6を超えないまま、104円の半ばでピークアウトで下落、その後、逆張りの東京ショートが刈られて、ドル円は105円に迫る(場合によっては105円越え)というシナリオである。

現時点で、本日のドル円下落の可能性は、東京がど天井を掴まないかぎり、ほぼないと予測したい。

逆に言えば東京がど天井をつかむまでは、ドル円が本格的に下落することはない、と思っている。

もちろん、現時点で、すでに東京がそれをやってくれているので、104.6を超えないかぎり、いまだドル円の下落再開の可能性は完全に消えてはいない。

最後に話はそれるが現在の自身のポジション状況だが、豪ドルドルのショートはいまだホールド中。
半分のポジションのみ逆指値を0.7675あたりに引き下げている。

□ポジション
AUD/USD S 0.77181