無意味に相場が歪められたおかげで、より円高方向の可能性が高まった

結局、雇用統計は予想を下振れ、
やはり事前に情報を得ている連中がいるのだと、あらためて確信した週末だった。

しかし相場は、というと、一旦はドル円が下に落ちるも
そこから反転で、週末は再び107円を超えて週をまたぐ。

そして、本日、東京のニワトリ勢が再び上を追っていくという始末である。

結局、ゴールデンウィークに除いた105円はなんだったんだ、
という感じだが

これは、早まったグリード勢が一気に相場を動かそうとした結果
それが失敗しただけ、というのみとなり
いまは、ゴールデンウィーク前よりもドル円は高いところにいる。

欧米勢(加えて、調子に乗った裏切りの東京勢)が、
5月3日に一気に相場を引き下げることから、反発をもたらし
相場が一時的に歪んでしまった。

ただ、これはあくまでも相場の歪みであり
最終的には戻るところに戻っていくと考えている。

戻るところ、それは円高
しかも、5月3日以上の円高である。

現在、ドル円の中期的なターゲットは、安く見ても
104円よりも下とみている。

具体的には、103.8円くらいまでは普通にターゲットとなる。

そのターゲットの到達を急いだことで
連休初日の強欲どもは失敗したが

大枠ではまだその方向を否定する流れとはなっていない。

そりゃ105.5から107.7までと
2円も戻してきたのだから、まだまだ戻りがありそうに思えるかもしれないが
まだまだ円買いの方向には十分に進む。

当局が「投機的な動きを警戒…」とかなんとか
円高に懸念を示し続けていることも、その恐怖感を当局が払拭できていないということだろう。

当局の円高懸念というのは、また後日所見を述べたいが
そもそもこちらとしてはちゃんちゃらおかしい話である。

アベノミクス相場とやらで、50円あまりも円を安くし
輸入企業や中小零細企業
個人消費者に近年まれにみる困難を与え続けてきたときは

投機の「と」の字も表明することなく
ただただ円安相場を放置してきた。

この円安相場こそが、近年まれにみるレベルでの
投機相場であったと思うし、そこで大もうけした輩も多かったと思うが

現在の円高は、それから比べれば、
昨年のピークあたり125円から20円ほどしか下落しておらず、
まだまだ十分に調整の範囲である。

ご都合主義で、勝手な当局な投機を引っ張り出したり出さなかったりするのは
本当にやめてほしいと思う。

いくら強欲でクズと言えども、こういうときばかりに引き合いに出されるとすれば、投機どもも気の毒である。

そんな話はともかく、ゴールデンウィークでの切ったはったを終えて、
いま、ドル円のポジションはどちらに傾いているか
ということを考えたとき

ゴールデンウィーク初日は無論ドル買いに傾いてはいたが

それが一気に損切りされ上に伸びたことで
円買いの短期的な大口ポジションは一掃されたと思っている。

残るは現在まで続く円高相場における円買いのポジションであるが

これを切り崩すためには、まずは108円を超えねばならないと思っており

いま短期的な円高のポジションはならされた状況にあっては

108円より下については
むしろ、短期的には円売りのポジションで偏っていると見ている。

108円より下のレートでは円安のポジションに偏り
108円より上のレートでは円高のポジションに偏っている。

このまま円安の偏りのままで上を追うことができれば
現在のより大きな意味での円高の偏りが突き動かされ
より円安に走る可能性もあるが

まずは108円を超えからの円安方向は、円買いの偏りも徐々に細くなり、
ここからさらに上げるには、もはや無理やりのパワープレイのロング投機と、そこに湧いて出る、にわかロングだけである。

つまり、短期的に
いま投機的な偏りを生んでいるのは、円安方向である。


短期的なレンジの中では、円安のポジションがぱんぱんに膨らんでいる見ている。

中期的な円高の偏り、短期的な円安の偏り

投機筋が潰しにかかるとするれば、後者の短期的な円安の偏りでありと考える。

よって今週については円買い方向で挑みたい。