祝日には円高ならず

祝日に円高、というアノマリーは今回は無効だった。

さすがに、毎度毎度円買いに振られるならば
日本勢もそれらを予測しむしろともに円買いで攻めてくるであろう。

全世界が円高! となれば、もはや円売りをカバーする者など誰もいない。

かくして、祝日は円買い気味ながらそれが進まずむしろ反転方向に…。

予想は大外れで、日本の祝日中は
序盤は円高方向に進むも、結局、
今週は円安ぎみに相場が進んでいる。

110.95の安値を割った刹那、突如、介入のように上昇したドル円
現在まで、その上昇をやめてはいない。

で、今後であるが
今週末は欧州が連休であるという。

欧州が祝日、しかし日本が平時。

この流れで、予感されるのは、円買いではなく、円売りである。

さんざん、円買いに失敗してきた欧米勢が、自らの祝日で
円買い方向で相場をホールドすることは考えがたい。

そうなれば、円安方向で相場をほおっておくのか。

もっともありえそうなのは、円安、ではなく、円高ぎみに走らせ
日本勢をレンジディールに追い込んでおくことが、最もリスクが低いだろう。

日本勢は新値を作っていこうとはしない。

113円あたりを上限に、下限は新安値ということになろうが
そのあたりのレートで、日本勢にパスすれば
日本勢はデッドロック状態であろう。

今週の相場はある意味で簡単な相場である。

ドルを買っていけば良い。その一択である。

それを裏付けるような相場展開チャートをみてもテクニカルから
ずっと続いている。

では、ドル円を素直に買っていけば良いか。

となると、そうではないと思う。

そんな簡単な相場がずっと続くわけがないし
現在の相場は日本勢が普通にドル円買い♪ クロス円買い♪
としていれば、勝てる相場である。

トレンドは損切りによって走る。

そんなお気楽トレードがワークするために
誰が相対で円を買うか。

当然、欧米のグリード勢である。

彼らが日本勢とともに円売りではしゃげば
もはや誰も円買いでカバーする者はいなくなる。

奴らは必ず週末に向けて円高相場に走らせると予測する。

ただし、新安値を更新するまではおこなわない。

111円代あたり、実に悩ましいレートで、週末を迎えてくるように思う。

そうなれば、欧米勢の連休中に新たな値段が作られることはない。