ドル売りが本物か円売りが本物か

本日はドル売り円売りの相場が方向である。

ドルも売られ円も売られる
というのは、典型的なリスク選好相場の動きである。

こういうときは、ユーロ円などクロス円が活躍する。

その際に、たとえばユーロ円なら
ユーロドル買いとともに、ユーロ円をあげるために
ドル円の買いもオペレーションされる。

一方的にドル円のみが上がり
ユーロ円、ポンド円などが、ドルストレート下落の中
上がっていくことはあまりない。

その意味で、これはかねてより書いているが
ユーロ円がクロス円ならば
ドル円はクロスクロス円だと思うゆえんである。

ドル円はまさに幻通貨である。

現下、ドル売り円売りということになれば
ドル円(ドルと円)という組み合わせは、やがて
どちらかの方向(ドル売りか円売りか)にパワーが傾く。

ドル売り円売りという流れの中で
ドル円という通貨ペアである限り
ドルも円も売るというオペレーションには限界があり
どこかで剥落せざるを得ない。

そうなれば、この流れはどちらかに抜ける。
つまりドル円は大きく下がるか上がるかである

もしもドル円が上がる方向なのであれば

相対のたとえばユーロドルが下落せざるをえない。

対してドル円が下がるとなれば
その逆の方向が起こる。

そこで、ユーロドルの動きであるが
ユーロドルはしばらくとどまることが困難であった1.13を突破した
つまりユーロドルはレンジを上抜けたわけで
それを覆す下の方向にいくには
相当のドル買い材料が必要となる。

現下のドルはどうか。

米株がどれだけ上昇しようとも、ドル円は、
その上値は120.5あたりでとどめられている。

となれば、今後は、さらなる強烈な株高が生じるなどしない限り
ドル円の上昇は心許ない。
強烈な米株の上昇材料が現在見当たるか。

さらに120円界隈での大量のオプションがあるがゆえ、
ドル円は必然的に120円界隈に引き寄せられる。

結果として、ドル円は今のレート(120.3)あたりからは下がるしかなく
ドルは売られる方向となる。

120円界隈で浮動するとして

120−120.5で売るか、119.5−120で買うかとなれば、

ドル売りのほうが、格好のチャンスであると思う。