予測検証(2011年10月以降から;前編)

現在ポジションもスクエアでゴールデンウィークで相場に勢いもなさそうにつき
これまでの自身の予測を検証してみようと思う。

振り返ると、去年の10月あたりから、予測したことの検証を行っていなかった。
まずはそこから今年の2月までを前編として、 
タグから振り返って、ひとつひとつ精査したい。


2011-10-03
めげずに予測。ユーロは反騰する。
http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20111003/1317659877

結果 ×(長期的には○だったが…)
めげずにといっているとおり、ユーロ安相場の流れのなか
ユーロ円やユーロドルなどで、連戦連敗に近い状況のなか、予測を立てた。
ユーロ円が102円を割れたあたりまで差し込んだ頃
さらなる下落を追われそうな地合いに対して、ユーロの反騰を予測した。
まさに逆張りにひとしい状況であった。
個人的にはこのあたりが底だ、と予測していたので
その後の100円割れを示現した段階で予測は外れることとなった。
以降、反転し、ダメ押しのように
翌年の2月以降の急速な円安によってユーロ円が111円まで反騰したこととなったが、
予測の下値を大幅に割って、その後4ヶ月以上もあとにユーロ円が反騰したとしても
短期レバレッジトレーディングでは意味がない。
時々、こういう大きなスイングでもって予測どおりに進んだからといって
予測通りとかのたまうアナリストも多いが、
そういう連中は私からすれば、インチキである。
見立てている方向から200〜300pips逆に進んだ段階で
基本、短期トレンドの見立てははずれである。
インチキアナリストは長期、中期、短期をあやふやにするという小ざかしいことを
ときどき行うことが非常に多い。
場合によっては500pipsも逆に触れてすら、その上に損切りを置いて
ユーロ安だとかドル安だとか予測する者もいるが、それもいかさまである。
それだけ先にLCを置くくらいなら、
短期的にはその方向で順張りしたほうがはるかにましである。
ともかく、長期予測と短中期のトレーディングを混同してはならないと思う。


2011-10-03
さらに、スイス安相場もそろそろ終わる
http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20111003/1317660801

結果 △

ユーロ高という予想から相対のドル安を予測するとともに
スイス中銀による人工的なスイス高抑止政策が
崩壊するという見立てをしてはいるが
スイスフランでの軸とも言えるユーロスイスを考えると
ユーロ高を予測しながらスイス安が終わるというのは、
今考えるとちょっと矛盾する話である。
ただし、ドルスイスという兼ね合いから
ドル安スイスフラン高という流れもあるにはあるが、
いずれにしても、スイスが欧州通貨であることを考えると
この予測は自身のその他予測とは整合性の取りにくい
我ながら、ちょっと無茶な予測ではある。
結果としては、
いまの段階であってもスイス中銀の市場への“宣戦布告”は今もワークし続け、
かつてのドル円のような脳死状態となってしまっている。
安く走っているわけでもないので、外れたともいえないが
上限を突き抜けて、大きく暴騰するとうことも起こっていないので
予測としてはあたっているともはずれているともいいがたい。
むしろ、その後のドルスイスでのトレーディングではスイス安を見立てたりして
対スイストレードでも混乱的なことをいくつか自身でも行ってしまった。
スイスについては、複数の通貨の関係性がからみ
一辺倒の動きとはなりにくいので、ちょっと面倒ではある。
サブ通貨として、幻通貨ドル円とちょっと似ているところもある。

ただし、
売国日本政府の基軸通貨かつ幻通過ドル円
などに比べたらはるかにまともな通貨である。

この時期は秋口に大きく積んでいたユーロロングで大きくやられ、
大企業の役職のボーナスレベルの金額を一気に失った。
そして、その後、ユーロショートに切り替えることで、
ユーロ安の相場観は一定にワークした。
そこからの反騰で再度ユーロロングを取り直し盛り返し、
そこからの頭打ちで返す刀でそれ以上のポジションでユーロ売り
大負け以降はトレンドの流れをうまくつかみ、
ユーロドルについては、かなりのバジェットを取り戻した。
最後のショートについてはアンカーからピラミッティングをかけ続けて、
秋口の負けがほとんどを取り返されることとなり、
この時期は1日で普通の人の月給レベルをぽんぽんバジェットするような状況ともなった。

しかし、年が開け、
調子に乗っててきたユーロショートにもかげりが見え始める。
調子のよいときほど、気を引き締めねばならない、という典型である。
世間はユーロショートムード一色、
いまユーロロングというものは、馬鹿といわれかねないムードである。
結果として、そういうロングを馬鹿にするものほど馬鹿だったのだが…。

これは2011年初頭と似通っている状況でもあった。
そこに、なんだかいやなデジャヴは年明けから感じてはいたが、
その段階での戻りは、調整としか判断はできず、
ロングへの切り替えをすることはできなかった。

相も変わらず、相場の世界ではユーロ安〜ユーロ安♪と騒ぐお気楽ファッション
どこぞの欧米順張りにかぶれた女性個人カリスマ(?)トレーダーなどは
年初のユーロドルの値段が、年初来高値になるのでは♪
などとはしゃぐほどの、ユーロ安総ファッション状態。
なんだか彼女もモニターの前で半笑いでにやけているかのようでもあった。

とにかく、みんなが調子に乗っていた…。
かなり危ない地合いではある。

そういううかれたムードとは裏腹に、ひそかに(というかテクニカル的にはほぼ明確に)
ユーロドルは反転を示し始めていた。

私自身もあらゆる世間のムードに流され、
それを見てはいたが、だましとみて流してしまっている面があった。
そういう楽観も失敗であった…。

ただし、年初からユーロショートがともかくワークしなくなってきたようなとき
もう一段、週末下値を追う瞬間があった。

今思えば、そこがいったんは底を打つセリングクライマックスであった。
安値の乖離、ダイバージェンス…いま思えば、そうしたシグナルもたくさん示されていた。
そして、そんな売られすぎの状況のなか、
翌週、超順張りオセアニアン(隠れ欧米交じり)タイムに
最後に安値アタック。

そのときにあげたのが以下の予測。


2012-01-16
“未来の予言者”オセアニア超順張りストを侮るなかれ
http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20120116/1326711110

結果 ×

1.26〜1.27あたりユーロドルの下落が突っ込まれたとき、
オセアニアタイムさらなるショートをオーバーシュートととらず
下落継続と見立ててたが、結果としてユーロは反騰しはずれ。
自身で世界最強と思うロシアが買いを入れている段階で
ユーロ安相場に不安の兆しが感じられたが
その予感を予測として昇華させトレードに生かしたかった…。
こうした予感は自身の別の日のブログでもちょこちょこ記しており
とにかく兆しは肌には感じてはおりながら
ユーロ安のファッションからの脱却がこのときにはまだできていなかった。
痛恨の予測はずれである。


2012-01-19
完全敗北宣言、今後はドル安を予測。
http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20120119/1326999457

結果 △

この掲題の本題はユーロドルの上昇ということではあるので
その意味では負けに負けてひっくり返した相場予測が
ある程度進み予測にある程度はかなったものとはなっているが
同時にクロス円高やその他ドル安から派生する各予測を行い
予測がまだら模様となり、判然としない。
なので、すっきりと結果が正しかった、とは言えない。残念ながら。


2012-01-23
ユーロは買われすぎ
http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20120123/1327319092

結果 ×

1月の混乱の典型である
4日前にユーロ高を予測しておきながら、その上昇からオーバーシュートを見立て
ふたたびユーロ安、しまいには暴落とすら予測し始めている。
我ながら阿呆である…。
予測の外れすぎに大枠での見立てが狂い、近視眼の見立てのみとなってしまっていた。
せっかくの相場観の転換が台無しである。
この時期はとにかく、予測の精度が最悪である。


この転換の後2月に入ってもユーロ安の相場観を捨てきれず
結果的にはめためたにやられた。

ただ、これは言い訳のようではあるが
これら見立ては短中期のトレーディングにおける相場観である。
長期的には随分以前から、ユーロは高値を追うとみており
ドルは安値を攻めると見ている。
ただ、大きなスイングを取るにあたって、長期と中期では見立てが変わらざるをえないのだ。

その後、
テクニカル的な見立てとしてのドルスイス高などがダウの上昇により
切り崩されつつ、次なる予測を立てるにいたった。

ここでさらに注釈を入れると、トレード戦略とトレード予測は違う。
トレード戦略はテクニカルから見立てたLCやターゲットを追っている
いわゆるトレードであり、
相場予測はもう少し全体の流れとしての相場観である。
ときどき、相場予測であっても下値めどを考えたりして
それを割り込んではずす、ということはあり
トレード戦略と相場予測を混在するような状況になるが
私はこういう場合は相場予測をはずした、と判断する。
冒頭のユーロ円のような状況である。
ずるいアナライザーはこういうときに予測どおりに進んでいる、
などとほざいて、そのあたりをごまかすが
そういう細かな違いや欺瞞を追っていけば
世のアナライザーのほとんどすべてがインチキだということが知れよう。

まあ、これとて言い訳チックなので
まあ戯言を思われてもしかたない。

随分、長くなってしまったので、今回はとりあえず、2012年2月までを前編として終える。

ここまでの時期は予測がとにかく外れまくって、ほとんど当たっていない。
連続ではずれている、とは言え、大枠での予測は同じであり
それを補足し続けてはずし続けた、とも言える。
このブログを見てくださっている数少ない方々には
なんの役にも立たないごみのような情報であり、
本当にお恥ずかしい限りである。

ブログランキングがどんどん下位に転落し
もはやランク外とかなっているのもむべなるかなである。

ぜんぜん役に立たないのだから、私が読者だとしてもこんなブログは読みたくない。

ただ、一部、まだご覧になってくださっている方々に
意味があると思ってもらえるように、今後、さらに精進していくつもりである。
数少ない読者の方々には、とてもありがたく思っています。

この時期での予測はずれの原因をさらに突き詰めれば、
すべての混乱を生んだ軸は、やはりユーロ安という見立てであり
世間のファッションに引きづられた、典型であった。
ユーロ安という見立てがはなから間逆に近い状況であることから
あらゆる予測がすべてポイントをはずしたものなるのは当然である。

こうした全体のファッションから乖離した流れから
新たなトレンド発生することこそが
相場であり、そうした兆しをいち早く発見することが
相場で生き残り、最後は勝つという道しるべとなるのだろう。

ちなみにユーロ安というファッションの崩壊(?)に併せ、
この2012年2月末までという時間のなかで、2月14日の日銀の緩和から以降の
大きな円安が発生したが、
この頃は自身のその点に触れていることは少ない。
世間の狂騒とは裏腹に、対円相場をほとんど無視していたのである。

つまり、対円相場が眼中になく、ドルストレートをずっと追っていたからである。

その後続くドル安相場、マスコミたちも騒ぎ出す円安相場到来!
という流れが次第に私にも感染(?)してきて、
3月以降、ついに自身も対円相場に入っていくこととなる。

それがまた別の波乱要因とはなっていくのであるが、それもまた次回。

いまの段階で言えることは、
この2月以降の円高からの円安、そしてそこからの調整(もしくは反転?)
の流れにも、いま述べている全体ファッションからの乖離した真の流れ
新たなトレンドの潮流も隠されているようにも思う。

それは今現在の話でもあり、今後の自身が立ち向かう世界でもある。
今後はそうした兆しをはずすことはないよう、
慎重に相場を見たいと決意している。

ということで、
3月以降の予測検証は後編として、また今度まとめようと思います。