予測の検証

これまで、予測してきたことが、随分と貯まってきたので、一旦、その予測結果を検証していきたい。

ブログ開設から、これまでの予測を古い順から時系列で追っていくと、

8/26予測
1)ジャクソンホールでのバーナンキ氏の講演で、彼は特に何も言わない。
というのがメイン予測。

2)バーナンキ氏の発言を契機にドル高

3)AUD/USDが1.0350〜1.03、AUD/JPYが79円割れまで下落。EUR/JPYは110円割れ、EUR/USDは1.43割れ。USD/JPYは、76円台に突入も下値を割らずにレンジ。
と予測した。

これは結果的に、

1)は次のFRBを2日やるとか、先延ばしにした行為をもって何か言ったという屁理屈も通用するが、何かというのは、QE3を最大とする緩和政策の示唆の言及ということで、実際何も言っていない。

ということで、予測は、当たり

2)については、瞬間ドル安に振れた。結局のところはドル高へとすすんだが、この時系列としての予測を考えると、

中期的には当たりだが短期的には、はずれ。

3)については、いずれの通貨も予想よりもはるか下にまで落ちていったので、結局は相場の流れは下落だったが、ハイポジションのトレードをしていることから、バーナンキ氏の講演の前に、私はドル安に振られて一端は損切りされた。そして、さらにショート再開さえはじき飛ばされた。

よって、
結果的にあたりだが、短期的トレーディングとしては完全敗北。

となる。

続いて

9/1の予測

4)ダウは11700を越えない。

5)ターゲットは年初来安値の更新

6)AUD/JPYは83円を超えない。押しの目処は75円。

4)私のつねに観察するダウのチャートは、いわゆる24時間の電子取引、グローベックス(Globex)いわゆる、ダウ先物と言われるものである。よって、現物株とは若干値幅に違いがある。そこで結果については、グローベックスに関しては、11700をわずかにぬけたものの、11705の手前当たりで反落した。この程度の誤差すらもシビアに見れば、外れとはなるが、酷いアナリストなど、ターゲットゾーンや±200〜300に置いたりする(もはやそんなもの短期トレードからすればターゲットでもなんでもない)ので、それに比べればずいぶんな精度である。

よって、数字そのものとしては外れだが、いわゆる相場の世界としての誤差を考慮すれば、相場の世界観のなかでは大当たり

5)については、現在、戻りをためしているが、4)をまだ否定していないことから、結果はまだ出ていない。よって、現在保留中

6)についても、同様、現在保留中

続いて、9/2予測

7)ユーロは下げない

これは、1.4をサポートとみていたので、結果的には大外れ

ただし、同時にダウの暴落とドル高を予想はしていたので、一時的にはリスク回避でユーロが押されるとは予想していた。その押しが結果的にサポートを破り、ユーロの下げトレンドを完成させてしまった。

ダウの下げを予想するのと同時に、ユーロの上げを予想するというのは、そもそも相矛盾するものではあったが、実際、どちらの方向も相場観ではあるのでしょうがない。実のところは、長期的には、ユーロの上昇をまだ信じているところがあるのはたしか。ただ、現在の地合いとして、短中期的には、その展開が遠のいてしまったは事実。

とういうことで、これを契機に私は、かなりの期間信じ続けてきた、ユーロ上昇という相場観を、中期的には一旦捨てざるをえなくなった。

9/3予想

8)ダウの影響から、日経平均は8900円を軽く割る。8800円も割るかもしれない。

日経平均は基本、なんの興味もわかない株式市場なので、ダウのシンクロ感から相場のスイングを適当に計っているのみで、サポートもなにも知らない。
日経平均の指数の上下はそれほど難しい予測ではない。基本はダウに追随し、またその高値安値を結んだ東京時間のグローベックスの動きに左右されて漂っているだけだからだ。ただし、その前提となるダウの予測というのは難しい。ダウは独自にトレンドを作りやすく、あまり他国の影響を受けないからだ。
いずれにしても、この予測は当たり、結果としては、ともに大きく割り込んだ。

当たっても当たらなくても、どうでもいいが、結果は大当たり

9)その後、秋口をめどに、リーマンショックに匹敵する大暴落が起こり、日経平均はダウの大暴落に誘われて、超円高を引き起こす。近いうち、早ければ9月、もしくは秋口の大暴落を予測。やがて訪れるのは、株価の下落とともに到来する強烈なドル高。結果的には円高ではないので、円高とは呼びたくないが、ドル高に派生して、ドルストレートが売られてそれにより円が買われる(ユーロ円売り)のようなことで(ああ、ややこしい……)、結果強烈な円高

これが、私の今年最大の予測だが、9月中の大暴落は現在、可能性が低くなったので、すこし外れ気味、ただし現時点では、5)の関連から、現在保留中。

秋口の大暴落ということなので、冬に大暴落が生じたら結果的には外れということになるが、11月に大暴落したら予測は外れかとなると微妙なところ。いずれにしても、冬を迎えたとき、引き続き大暴落を予測するかどうかは、まだ状況としては見えない。

9/6予測

10)ダウは10900を割り込み、叩き落とされる。
叩き落とされた。ただし、その叩き落とすという結末のひとつは、年初来安値の更新、にあるので、いまだ結果は保留中。


9/7予測

11)ダウの高値の目処は、11410アラウンド

具体的には、オバマ大統領の演説で失望売りなりなんなりと、いろいろな展開を立てたが、それらはいろいろはずしたりなんなりしながらも、11450あたりで下げを再開してきた。

よって、4)と同様、日々±100どころか300も500もターゲットに幅を持たせ、長期的に相場観通りだ当たいます、フフフ。かなんとかほざくアナリストたちは多いが、私からするとふざけるな、と言いたい。そんな欺瞞はインチキにしか見えない。

その意味では、±50ドルの誤差などは、インチキアナリストよりははるかにまし。そんな長期トレンドの予測は、ダブルトップでもフラッグでもいいが、週足のフォーメーションとかを追っていけば、誰でも(とは言わないまでも)、はずすほうが逆に難しい。

ただ、そんな長期分析や予測など、中短期トレード、つまり、ほぼすべての個人投資家のトレード指針には、絶望的なまでに役にたたない。

よって、数字そのものとしては外れだが、その誤差はいわゆる相場のインチキアナリストの誤差と比べれば充分正解で、相場の判定感のなかでは大当たり

ちなみに、私はサポートやターゲットの距離に±500や1000も幅を作ったうえで、方向感を分析をする人を、すべてインチキとみなしている。そんな幅での分析は、為替の実際のトレーディングの値幅では分析でもなんでもない。予想を信じて進んだ個人投資家が外れされときには、もう取り返しがつかない損失になってる。そんなマクロな分析など、機関投資家レベルでしか役に立たず、個人投資家のレベルではノイズにしかならない。それを理解されていない個人投資家の方々もまた多すぎるように思う。

12)ユーロは下落局面突入。1.35あたりがターゲット。
これは、予測が外れてあらたに立てた予測。予測通り。その相場観に基づき、ユーロショートに振り、結果として、一端のターゲット1.35あたりに到達から、下値は追わず、ユーロショートは一旦、すべてスクエア。結構なプロフィットは獲得できた。そしていま、以後に続く、戻り相場でロングを保持しているところ。これをふたたびひっくり返すかどうかは来週にかかっている。

よって、結果はあたり。


9/10予測

13)ユーロ全面安、しかし、陰の主役は円と豪ドル

これは、短期水準は正解であるが、16)の予測の延長で、長期のターゲット(たとえば、豪ドル77円、75円割れなど)にはいまだ到達せず、結果が出ていないため、保留。

9/11予測

14)日経平均は週明け叩き落とされる。その契機はダウの10900ドル割れ、8500円だか8400円だか知らないが、日経平均とにかく割る。

結果的には割った。まあ、絶望的なまでに自律性のない株式市場なので、当たっても全然嬉しくない。
ただ、結果的には大当たり

15)10900ドルを割り込んでしまった瞬間に、ダウの年初来安値突き破り暴落へのチェックメイトとなる。

これは、結果としてチェックメイトになっていない。悪の帝国アメリカがそのチェックメイトを一旦封じ込めた。そして、次の16)の予測(?)が現実化してしまったことで、いま戻しをためしている。ただし、11700アッパーアラウンド(もうピンポイントでは予測しない)を越えるということを再び演じるまでは、この状況がまだ否定されているわけではない。

よって保留。

9/12予測

16)ダウの次の壁は10700ドル

結果的にこれが壁となって、いま戻りをためしている。ただ、予測としては、壁になる可能性があると、したのみで、壁になるだろう、と予測したわけではない。結果的にはリスク通貨ロングを取ったが、それは壁を確認したあとの判断であって、現在、戻りを追うトレンドに合わせてEURベースのロングをメインとしているである。

よって結果は、まあ、当たりとするのはちょっとずるい。

結果としては当たり

◎:1)3)4)8)10)11)12)14)
はずれ

×:7)

時間のずれがあったが結果的には当たり、短期的なピンポイント予測としてははずれ、もしくは、予測とは言い難いどっちでも取れる分析などから、無効にすべき予測

△:2)16)

まだ結果が出ていない保留

?:5)6)9)10)13)15)


私の予測は強烈なインパクトがある方向を予測しているため、結果がまだ出ていないものがまだ多いが、◎7つ×1つという結果は、まあ、できすぎのところもあるが、そのへんのアメリカなどの証券、銀行などよりは遥かに勝率が高いのではないかと思ってる。

いろいろなことをいろいろな人が好きにポジショントークされているが、私が彼らを利用するのは、客観的な指標の数字や各国の金融政策、その他ファンダメンタルズの情報の提供者としてのみである。

その情報提供時にラベリングされる彼らの分析やポジショントークにはいっさい耳を貸さない。ただ、彼らは聞きたくもないのにあれやこれやと、当たりもしない分析をしてくるので、かなりわずらわしいが、私はユーロが暴落していて、全アナリストが続落と主張しても、自己判断でロングなら絶対にショートは入れないし、逆もまたしかり。

それはともかく、上記保留案件の予測でいえば、それはそれぞれ自分なりのラインがあり、結果がでるまでどんなに高値をつけようが、その結果は永遠と先伸ばするわけではなく、例えば、ダウならば年初来高値を更新などすれば、予測は大はずれだし、豪ドルは83円を抜けても予測は外れ、などとなる。

これをしない、ずるい人たちがちまたのプロトレーダーや、FX会社や証券会社の御用アナリストたちだ。

いずれにしても、これだけの保留の予測が残っているため、このあとは、具体的な予測は行っていない。

その後も分析を行ったが、いかんせん、短期的な相場付きでの分析が多くなり、予測を立てるまでにはいたっていない。

たとえば、EUR/USDの戻りとしてターゲットを1.386〜1.39あたりに定め、実際、ポジションも取り(かなり大きく)、さらにそこに到達し、決済によりかなりのプロフィットを獲得できたりはしたが、これは単に短期的なトレード戦略の結果であって、予測と言うほどのものではない。

さらに、ユーロは1.388アラウンド金曜高値を明確に超えて、1.4を目指す、などという予想は、いま言っても意味がない。丁半博打のようなものだ。たとえば金曜日の孕み足のような状況で、その上下がどちらかかとうのは、本当にギャンブルだ。

私の予測は、現実でのある水準を超えた現実を確認した後に、その先のどこかを信じる、という前提で常に予測している。

この場合、そのレートを抜けたときに、サポートを割れたら予測がはずれ、という結果が生じるという前提のうえで、ユーロの年初来高値を超えるとか、史上最高値を目指すなどと宣言していくのが、自分のなかでは予測であると考えている。

やはりそのくらいのダイナミック感がないと、予測としては弱い感じがする。

現在も、先のEUR/USDの話に限らず、短期的には、上下ともターゲットに到達したり、また逆にロスカットでやられたりといろいろしているが、こうしたTG、LCを予測とみなし、正否を分析していくと、単純にきりがない。これは私のなかでは予測ではなく、事実に応じたトレンド戦略にすぎず、どちらに進もうがかまわない。
ただ、これらすら予測と言うとしても、こうした短期トレードの予測は、TG、LCの結果でもって、すでに短期予測の結果は勝敗として明らかとなり、それによって検証も行われていると考える。

いまは中長期的な予測のなかで、短期的な相場のスイングががあるゆえに、テクニカルや材料から判断し、臨機応変にポジションを積みましたりひっくり返したりしている時期であるが(たとえば、ユーロの戻りが短期的に予兆として感じられたので、ロングにいま切り替えているなど)、それでも、大きな枠のトレンドの転換の兆しがまだ起こっているとはいいがたく、上記から次の予測以上のものは、立てようがない。

立てようがないというと語弊があるが、用は、上記の予測結果が明らかになったもの、外れて方針を転換したものはともかく、現在、保留中の予測、それらがひとつの決着をみるまで、まだ大枠での方針に変更がない、ということである。

たとえば、豪ドル円でいえば、大きな予測ではいまだターゲットは77円割れ、75円割れ、さらにはもっと下。これは豪ドルが83円あたりを明確に超えるまでは否定できる要素はない。

ともかく現在いろいろな予測を立て、その結果が出ない段階では、要所要所で起こる変化の現実を見て、それに対応していくことだけしかできず、結果として戦略の分析が多くなってしまい、予測が少なくなる。

少し世間のインチキアナリストと近い感じにも思えるが、その予想の波動のなかで、逆の動きが生じた場合は、無論、ポジションの再編を一時的には考慮する。絶対的な自信があれば、両建てをしてでもポジション方向は切らないし、逆走の幅が大きすぎるようなら、一端はポジションをスクエアにして、短期トレードに乗るなりして、次のチャンスをまつ。

そう、世間のアナリストと私の最大の違いは、短期的に相場方向が外れたときに、ただスクエアにするとか損切りをして、戻りを待つなどと、するのではなく、戻りであってもその方向にポジションを取っていくと言うことだ。

戻りも戻りが大きくなれば、戻りではなくなり、やがてトレンドの転換が起こる。

そのときに、乗るのでは遅すぎるのだ。

私は予測を立てた時点では、すでに相場転換の以前からのポジションがあり、相当有利な立場になれている。それは、こうした挑戦のおかげだ。

ユーロ高を信じていながらも、相場の押しが起こり始め、ダウの下げ基調が起こっているだんかいで、EUR/USDは1.44あたりからショートのポジションは仕込んではいた。

短期の流れにも乗っておく、というのはそういうことである。

このブログの趣旨からすれば、どんな状況であっても、常に予測を立てた方がよいのかもしれないが、そういうサービス精神でむやみに予測を立てまくっても酷い目にあうだけのような気がする(実際、そういうサービス精神で酷い目にあったトレーダーさんのお話はいろいろ見聞きした)。

むしろ、これまでが闇雲にどうでもいい予測(日経平均が下がるとか)をしすぎたとおもっているくらいだ。

さらに、これまでは予測と戦略がごちゃまぜになっていて、どちらにでも取れるような予測も多かった。まるでインチキアナリストの分析みたいだったところもある。なので、今後は予測は予測として、独立したカテゴリーとして整理していきたい。

自分自身も、こうしたのべつまくなしの記述は自分自身で整理しにくい。
まず根本的にブログに慣れていないので、そういう技術的な問題もある。

いずれにしても、短期、中期、長期、かぎらず、自信のある相場観にかなえば、今後も予測は引き続き行ってはいきたい。